冷戦時代の東独は東側の優等生といわれ最大の工業輸出国でした。Zeiss Ikon社がPentacon人民公社として生産したのがこのPraktica LTLでした。おそらく当時の東側諸国では最高の光学製品だったのかもしれません。
しかし今となってはその歴史的限定性をはぎとってカメラそのものとして使用した場合、使いにくい、というのが率直な感想です。まずシャッター位置の独特さ、それに露出です。
シャッターそばの黒いレヴァーを手前におすと露出計が作動します。しかし時の経過によるものか満足に機能してくれません。これはまあ個体としての問題でしょうか。
またごつごつとした無骨なデザインは好みなのですが、マテリアルの調達がうまく行かなかったのか、あるいはコストの関係かじつに安っぽい造りです。これがもしブラックボデイならの質感の悪さはカヴァーできたかもしれません。
ファインダーはすでにふれたとおりです。総括的にのべれば撮影を愉しめるカメラとは言い難いでしょう。また露出がうまく働いてくれないこともあり撮影結果も芳しいものではありませんでした。
そのなかでもまあまあとおもわれるものを、Exciteのほうへアップすることにします。
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